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秘密結社ゲセルシャフトに最深部にて2人の男が睨み合っていた。 何に使うか分からない巨大な機械が作動しているが、この2人が争ったのだろうか、電気で焼け焦げた跡が点在している。 1人は勝ち誇った笑みを浮かべながらもう1人を見下ろす。 もう1人はこの男に敗北したのだろう、仰向けに倒れており、口から血を流している。 「グハァッ!ハァッ…ハァッ…ハァッ…」 「貴様のクローンは全て処分しておいた。転生の器はもう無い。安らかに眠れ」 「どうかな…アドラー…お前も……」 直後、アドラーと呼ばれた男は強烈な脱力感に襲われ、そのまま崩れ落ちた。 「バカな…これほどまで…消耗する…とは……」 アドラーの使う電光機関は生体エネルギーを消費して無尽蔵の電力を生み出す特殊機関。 ゆえに、使い続けると死んでしまう。 今までそれを使い続けてきたアドラーの体も、限界に達したのだ。 アドラーはそのまま、目の前にいるムラクモという男と共に死を迎える………ことはなかった。 「――とでも言うと思ったか?全て計算済みだっ!」 膝をつきながらも、再び勝ち誇った笑みを浮かべるアドラー。 別の肉体に魂を移し変える転生の法。アドラーは既にそれを自らの手に収めていた。 今、アドラーの肉体が滅びようとも、他人の体を乗っ取り再びアドラーとして「やり直す」ことができる。 「俺は…転生し…偉大なる遺産を…継承す…る…」 邪魔だった組織の支配者・ムラクモを始末し、転生して古代都市「アガルタ」の超科学技術を我が物にできる。 最期までそのおぞましい笑みが崩れることはなかった。 ◆ ◆ ◆ 深夜。冬木市某所――。 そこには豪邸があった。 それは中々に大きく、見たものは誰もが「この家の所有者は金持ちだ」と思うであろう。 その所有者の名はエルンスト・フォン・アドラー。 この偽の冬木に呼ばれ、サーヴァントのマスターとなった参加者である。 髪からは色が抜け落ちており、異様に白い。実際の年よりも一段と老けて見える。 アドラーは富豪らしく優雅なバスローブを見に纏いながら、電話の向こうにいる者と話していた。 「――すまないな、こんな夜中に。突然で申し訳ないが、軽油と鋼材をある分は全て調達したい」 「――大丈夫だ、金は払う。――ああ、恩に着る。――できるだけ早く頼む。そうだな、3日、遅くとも1週間以内には港の方へ輸送してくれ」 ガチャリ、と電話の受話器を置き、近くにあったソファに腰を下ろす。 その表情には口の端を釣り上げた醜悪な笑みがあった。 「ククク…まさかユンカーの地位がこんなところで役に立つとはな!」 誰もいないというのにアドラーは笑い続ける。 アドラーは元々ユンカー(貴族軍人)であったため、聖杯に与えられた地位もそれに準じて貴族といって差支えないものだった。 何よりも大きかったのが、富豪であるゆえに外部とのコネクションが豊富であること。 先ほどのやりとりも、貿易会社の重鎮であるNPCの友人に燃料と鋼材の手配をしてもらうための電話であった。 では、なぜ燃料と鋼材が必要なのか。それはアドラーのサーヴァントが主な理由だ。 アドラーの傍に、1人の少女が床から顔を出した。まるで海から陸へ上がるようにして床に手をつき、這い上がる。 ミニスカートが付いているウェットスーツに身を包んでいる、白金の髪をした少女だった。 「ユー、戻りました…」 「……アサシンか。どうだ、港への最短経路は確保できたか?」 「Ja(はい).この…冬木にいれば、どこからでも、すぐに地面を潜って行けます…」 「お前にしては大した成果だな。これから損傷を受けることがあれば、港へ向かえ。友人を通じて燃料と鋼材の手配をしておいた」 「Vielen Dank(どうもありがとう).」 その少女はアドラーのサーヴァントであった。真名はU-511。アサシンのクラスである。 大戦時、第三帝国(ドイツ)からヤーパン(日本)へ無償提供された潜水艦の1隻で、 それを擬人化した存在が彼女なのだ。 元が潜水艦であるため、アサシンは燃料と鋼材を使って自己修理ができる。 その上、改造して貧弱な能力を補強でき、燃料と鋼材があれば聖杯戦争において非常に有利になる。 だからこそ、アドラーはコネクションを利用してでも、なるべく早く資材を手に入れる必要があった。 「それにしても、まさかの『潜水艦』…それもあのウーボートが俺のサーヴァントか。能力が貧弱な上に潜水しかできないと思えば、意外と芸達者ではないか」 「ユーは、弱いです。けど、見つからなければ、問題ないです。地面にも、潜れるから、どんな相手でも攻撃できます」 当たり前だが潜水艦は本来、水にしか潜れない。それなのに、アサシンは地中にも潜ることができる。 その潜水艦の限界を凌駕した能力は宝具『独逸の類なき儀形』の効果だった。 それはU-511自身であり、潜水艦であり、第三帝国からヤーパンへと身を移していった存在の具現。 聖杯に潜水艦の『下に潜み敵を撃沈する』という在り方が強く具現化された結果、地面にも潜れるようになったのだ。 アサシンは予想以上に利用できる。その事実にアドラーは笑みを深める。 アサシンのステータスを見たときには失望を禁じ得なかった。 だが、改造による基礎能力の補強に損傷の修復、夜戦の圧倒的な回避力等々…その秘めているポテンシャルは高い。 一般的にサーヴァントの弱点と言われるマスターも、電光機関を武器に戦える上、 たとえ死んでもアドラーには転生の法がある。 適当なNPCを選んで精神を乗っ取り、復活を繰り返せば実質的に不死身だ。 この聖杯戦争、思ったよりも楽になりそうだ。 「聖杯も気を利かしたな。さて……モラトリアム期間が終わるまであと3日か」 アドラーはソファの背もたれに体を預け、壁にかかった時計を眺める。 ――マスターとして偽りの冬木に来る前。 ムラクモとの死闘の末、アドラー自身も消耗して死に至ったが、 転生の法によってクローンの肉体を乗っ取り、復活するはずだった。 しかし、まさか転生した先が聖杯戦争という殺し合いの会場だとは思いもしなかった。 せっかくムラクモを倒したというのに、「アガルタ」の遺産はこの場になく、手に入れることができない。 だが、今となってはそんなものはどうでもよかった。 アドラーには、聖杯というより魅力的な遺産しか見えていなかったからだ。 「俺は聖杯を取り、神を超える力を手に入れる。そして全世界…いや、全宇宙を支配する」 あらゆる願いを叶える願望機、聖杯。 アドラーの願いは聖杯を自らのために利用することだった。 アドラーはソファから立ち上がり、傍らに立つU-511に目線を移す。 「アサシン…サーヴァントならば当然だが、貴様は俺の駒だ。まさか自分の願いのために変な気は起こすことはないな?」 それに対しU-511は首を横に振り、否定する。 「Nein(いいえ).ユーは、第三帝国に仕えていた身です。だから、ユーは、マイスターに従います。同じく第三帝国にいた、マイスターに。…Sieg Heil(勝利万歳).」 U-511はアドラーに従い、その願いのために戦うことを選んだ。 かつてナチスドイツで生まれた彼女にとって、同じ国に仕える上官に従うのは当たり前のことだった。 【クラス】 アサシン 【真名】 (改造により可変) U-511@艦隊これくしょん さつき1号@艦隊これくしょん 呂500@艦隊これくしょん 【パラメータ】 (改造により可変) U-511:筋力E 耐久E 敏捷E 魔力D 幸運C 宝具D さつき1号:筋力E 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具D 呂500:筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運A+ 宝具B 【属性】 秩序・中庸 【クラス別スキル】 気配遮断:C+(A+) 水中及び地中に潜ることでサーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てばサーヴァントでも発見することは難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 日没後では夜戦の影響で2ランク上昇する。 【保有スキル】 艦娘:A 実在の艦船が擬人化されて現界した英霊であることを示すスキル。 燃料及び鋼材を消費することにより魔力の補充、損傷や武装の修復が可能となる。 元は潜水艦であるので息継ぎを必要とせず、いつまでも潜水できる。 また、宝具の影響で地中に潜ることも可能であり、こちらも息継ぎを必要としない。 夜戦:A 日没後に行われる戦闘。 アサシンの前身である潜水艦は暗闇に紛れており、夜戦中は昼戦以上に発見が困難であった。 夜間においては、潜水及び潜地中は回避判定で圧倒的に有利な判定を得る。たとえ敵の攻撃に当たってもかすり傷で済む。 また、気配遮断のランクを2ランク上昇させる。 ただし、地上に身体を出している場合や、宝具で因果の逆転などを起こされた場合はこのスキルは意味を成さない。 単独行動:D マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。 アサシンは潜水艦として非常に優れた航続力を誇っていたため、このスキルを有する。 Dランクならば半日程度の現界が可能。 対日本:B 戦前ドイツから日本に譲渡されたアサシンを日本の技術では再現できなかったエピソードに基づくスキル。 日本人、及び日本出身のサーヴァント相手に有利な判定を得る他、攻撃を見切られにくくなる。 被虐体質:D 集団戦闘において、敵の標的になる確率が増すスキル。 マイナススキルのように思われがちだが、 強固な守りを持つサーヴァントがこのスキルを持っていると優れた護衛役として機能する。 【宝具】 『独逸の類なき儀形(ウーボート・アウス・フロインドリヒェンラント)』 ランク:E+++ 種別:対軍宝具 レンジ:1 最大捕捉:30人 ナチスドイツから日本へ譲渡されたⅨC型Uボートが生まれ変わった存在であるアサシン自身が宝具。 水中に身を隠し、見つけられることなく一方的に数々の艦船を撃沈していった潜水艦は当時非常に恐れられていた。 アサシンのクラスで召喚され、『(海面)下に潜み敵を撃沈する』という在り方が色濃く具現化された結果、 水中のみならず地中にも潜ることができ、敵への肉薄が可能になっている。 ただし、地中に潜っている間は周囲が見えず、顔を出すなどして敵の位置を確認しなければならない。 また、ドイツから日本に譲渡され、その名を変えたエピソードから、魔力と資材を消費してアサシンを改造することも可能。 2段階に分けての改造となり、改造するたびに真名がU-511→さつき1号→呂500へと変化していく。 改造する際は戦闘で受けた傷を全回復し、パラメータも上述のように変わる。呂500へと改造すると性格と外見も変わる。使用できる宝具も追加され、大きく強化される。 『WG42(ヴルフゲレート・ツヴァイウントフィアツィヒ)』 ランク:D 種別:対地宝具 レンジ:1~25 最大捕捉:1~3人 ドイツで開発された対地対艦攻撃用の艦載ロケットランチャー装備。水中、地中から発射可能で、敵をロケット弾で爆撃する。 対地攻撃に有効であったという逸話から、地上にいる敵にはさらに大きなダメージを与える。 ただし、水面、または地下10m程度くらいの浅い深度からでないと発射できない上、 誘導性がなく照準の正確性に欠けるため、命中精度には難がある。 『試製FaT仕様九五式酸素魚雷改』 ランク:B 種別:対艦宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1~10人 呂500へ改造することで使用解禁される宝具。 ドイツで開発されていた、ジャイロ機構によって自動変針と直線航行を繰り返し行い、 グネグネと蛇行しながら航走する魚雷で敵艦を攻撃する「Fat航走パターン」仕様を実装した試製潜水艦搭載用酸素魚雷。 史実では実現しなかった、ドイツ開発の仕様を日本海軍の九五式酸素魚雷へ実装した当時の日独技術の融合。 こちらも水中、地中で発射可能。破壊力は酸素魚雷だけあって非常に高い。 蛇行しながら航走するという特性上、複数の標的のうちどれかひとつに当たりやすい反面、 特定の対象を狙い撃ちすることには向いておらず、味方にも当たる可能性があるため、団体戦闘には不向き。 【weapon】 『WG42』、『試製FaT仕様九五式酸素魚雷改』 【人物背景】 ⅨC型Uボートの内の1隻だった潜水艦娘。ナチスドイツが日本にインド洋の通商破壊作戦を行わせるため、 通商破壊用潜水艦のモデルシップとして無償譲渡されることになった。 日本海軍籍になったはいいものの、ドイツの潜水艦は日本の技術では複製不可能で、 通商破壊用の潜水艦を量産する計画が頓挫したというエピソードを持つ。 薄い白金色のセミロングの髪に翡翠色の瞳を持ち、その肌は透き通るように白く、全体的に儚げな印象が目立つ。 拙い日本語を話し、時々ドイツ語を織り交ぜる。一人称は「ユー」。マスターのことを「マイスター」と呼ぶ。 日本の呉軍港へ着くと仮称として「さつき一号」と名付けられ、その1ヵ月後に正式に日本海軍籍となり、「呂500」となった。 アサシンは改造を進めて呂500になると、容姿と性格が別人と言っていいほど変わる。 スクール水着にの上に丈の短いセーラー服を身に着けており、日焼けしている。一人称は「ろーちゃん」。 性格も以前に比べて明るくなっており、「~ですって!」「~って!」を口癖にするようになる。 U-511に馴染んでいるマスターは呂500を見て印象ががらりと変わるであろう。 それと同時にU-511と同じようにいかなくなるという危険性も孕んでいる。 【サーヴァントとしての願い】 マスターに従う。 だが、呂500に改造されて性格が変わると、その願いを変えるかもしれない。 【基本戦術、方針、運用法】 基本的なパラメータはかなり低いが、改造を重ねることで強化できる。 しかし、改造には資材が必要な他、傷が全快するという特典もついてくるため、使いどころを見極めなければならない。 水中だけでなく地中にも潜れるのでどこからでも一方的に攻撃が可能。 さらに夜戦では敵の攻撃がほとんど当たらず、かすり傷しか受けないため改造してなくとも夜間では非常に強い。 被虐体質のスキルも持っているため、マスターを守るための囮としても機能する。 夜戦と組み合わせると頼もしい盾となってくれるだろう。 また、主従共に日本出身の相手には相性がいい。 【マスター】 エルンスト・フォン・アドラー@アカツキ電光戦記 【マスターとしての願い】 聖杯を取り、神をも超える絶対的な力を得る。 【weapon】 電光機関 アドラーの身に着けている電光被服に装着されている特殊機関。 装備することで無尽蔵に電気を生み出すことができる。 チベットの秘境で発掘された古代文明アガルタの超科学技術を元に開発された。 強力な電力で敵の装甲を溶かし、発生する電磁波により電子兵器を一切無効化する。 他にも高圧な電気を弾にして飛ばしたり、電力を体内に送り込んで超人的な力を得るなど、様々な応用が可能。 しかし、電光機関の電気は生体エネルギー(ATP)を変換して得られるものであり、 使い続けた者は死んでしまうという欠点を持つ。 アドラーは転生することでこれを克服している。 【能力・技能】 明晰な頭脳 謎の多い電光機関について、自力でその原理を解明したり、転生の法を独自にいち早く習得してそれを利用するなど、 非常に頭の切れる人物である。 転生の法 アドラーが独自に習得した秘蹟。 たとえアドラーが死んでも別の肉体が存在する限り、 他人の身体に魂を移し変え、精神を乗っ取って復活することができる。 聖杯からの制限により、サーヴァントと『令呪を持つ者』を乗っ取ることはできない。 令呪・魔力供給パスも同時に受け継がれる。 【人物背景】 秘密結社ゲゼルシャフトの武装親衛隊長。 クローン兵士エレクトロゾルダートのオリジナルであり、また上司にあたる。 過去の戦時の人間で貴族軍人(ユンカー)だが、冬眠制御によって現在まで生き延びた。 かつてはナチスドイツの組織「アーネンエルベ」の士官として、チベットの古代遺跡の発掘に従事していた。 その際に発見した古代都市「アガルタ」の超科学技術(つまり電光機関)を独占し、己の野望に利用せんがために行動を開始する。 性格は野心家。 常に自分以外の全ての人間を見下したような言動をし、それは立場が上であるムラクモやミュカレが相手であっても変わらない。 己の分身と自ら述べるゾルダートたちに対してさえ「出来の悪い木偶」と蔑むほど。 冷酷で自信過剰で常に他人を見下したような態度を取る困った人間だが、それ相応の実力を持つ。 また、謎の多い電光機関について、自力でその原理を解明してしまうほどの頭脳も持ち合わせている。 冬木での地位は、元々貴族軍人(ユンカー)であったためか、かなりの富豪。 その財力とコネで資材を調達できる。 【方針】 聖杯狙い。 まずは夜の内にアサシンを利用して敵戦力の出鼻を挫く。
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2016年4月27日にイベント「Fate/Accel Zero Order」開催と同時に追加された★4サーヴァント。ピックアップ終了後は恒常で入手可能。 ステータスはATK寄り。★4アサシン内ではHP・ATKは平均。 アサシンには珍しいA2Q2+A宝具とAが多いカード構成になっている。 アサシン共通でスター発生率が高く、特にBusterのヒット数が6、Quickは4、EXは8と非常に多く、Arts以外のカードなら安定して星を生み出せる。 Artsのヒット数が少なく他のカードのヒット数が多いのでNPが稼げるかと思いきや、N/Aが非常に低く設定されているためNP効率は寧ろ最低クラス。 Artsカードが2枚あるためAチェインによるボーナスを得たり、初段にAを置いて1stボーナスを受ける必要がある。 自身の発生させたスターを載せたブレイブチェインで、クリティカルやオーバーキルを狙っていくことがNPを素早く溜めるのに有効。 属性は混沌・悪・人。〔愛する者〕特性を持つ。 スキル 【スキル1】魔術 B CT 7-5 1Tの間Arts性能を強化する。 バフ量は最大40%だが効果時間が短いため、NP回収目的よりは宝具に合わせるかAクリティカル確定に合わせるほうが得策。 【スキル2】聖杯の寵愛 A+ CT 7-5 3Tの間、自身に無敵貫通とクリティカル威力アップを付与する。 折角出したスターが回避・無敵で無意味になる、という悲しい思いをしなくて済み、スター発生率が高いエミヤにとって相性が良い。 クリティカル威力アップは50%と高倍率。アサシンで3T持続、50%のクリティカルバフを持つのは他に刑部姫、呪腕のハサン、ランダムでシャルロット・コルデーのみと稀少。 またデメリットとして他のサーヴァントの弱体耐性を下げる効果がある。 アサシンクラスにはもともと「対魔力」のないサーヴァントが多く、 「対魔力 A」/「女神の神核 C」と相殺するほど効果幅が大きめもあり、デバフを連発するエネミーがいるときは使いづらい。 【スキル3】スケープゴート C CT 7-5 ターゲット集中1Tとスター即時獲得の複合スキル。エミヤ〔アサシン〕の目玉とも言える独自の個性。 他にスキルで他者へのターゲット集中付与可能なのは陳宮、オデュッセウス、ミス・クレーンのみ。 ダメージコントロールを容易にする非常に強力なスキルであり、使い方は多岐に及ぶ。 バーサーカーや瀕死の味方を守るだけでなく、落ち順を調整して控えのサーヴァントを出すタイミングを計る、回避持ちに付与して単体攻撃を完封する、NPを与えたい味方に付与して被弾NPを稼がせる、など様々な使い方ができる。 副次効果であるスター獲得も「直感 A」と同数であり、最大まで上げれば15個も貰えるのも嬉しいところ。 ターゲット集中が機能しない戦場でも腐らずに活用できる。 宝具「 時のある間に薔薇を摘め (クロノス・ローズ)」 Arts属性の単体宝具。 幕間の物語で威力強化が実装済みであり、スキル「魔術」で威力を底上げできるため火力は高い。そのうえ防御無視持ちかつスキルで無敵貫通も付与できるため、こちらが攻撃力ダウンや宝具威力ダウンを受けていなければ確実に直撃させられる。 A属性でヒット数が多いため、わずかながらNPのリチャージも可能(「魔術」Lv10で17%程度) 追加効果として確定でのチャージ減少とクリティカル発生率ダウンがついているため、HPが多い相手/HPゲージを複数持つ相手に有効。 チャージ減少は弱体付与ではないため確実に効果を通すことが可能。 相手の特性にかかわらず、確定でのチャージ減少効果を持つ攻撃宝具はオリオン、水着BB、シグルド、ガラテアしか存在しない。 類似効果の宝具封印状態はチャージゲージ0の相手にも効果があるが、弱体無効・弱体耐性で防がれるのに対して、 チャージ減少はチャージゲージ0の相手には意味が無く、相手のターンにチャージスキルを使われて宝具が打たれることもあるが、弱体無効・弱体耐性などで防がれることはない点が異なる。 敵宝具を回避・無敵・ターゲット集中発動中の味方に当てようとしているのにチャージ減少で無駄にしてしまった、という事故を起こさないよう注意。 総評 総合すると、星産み能力に秀でクリティカル戦術が主となる中期戦向けのサーヴァント。 NP獲得手段にさえ気を遣えば、戦闘中の事故を減らした上でエネミーを確実に始末する姿を見せてくれる。 スキルのCTも比較的短く、クリティカル威力を上げられるサーヴァントと組ませることで真価を発揮する。 2017/11/2のアップデートで幕間の物語が追加され、クリアすると宝具に防御力無視効果が追加される。 これによりエミヤ・エミヤ〔オルタ〕と合わせて、エミヤシリーズ全員が防御力無視宝具となった。 相性の良い概念礼装 NP効率が劣悪なため、宝具の使用を念頭に置く場合は場合はカレイドスコープなどの初期NP礼装が定番。 複数回の宝具を狙う場合は天の晩餐などNP獲得量アップより、プリズマコスモスやアフタヌーン・パーティーなどのNP獲得状態の方が良い。 エミヤ自身でクリティカルを狙っていきたい場合は、足どりは軽やかに、愛と希望の物語、熱砂の語らいなどのスター集中礼装がおすすめ。 相性の良いサーヴァント アタッカーと組ませる場合は、スター供給役とターゲット集中スキルの活用が役割になる。 ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕、項羽、シャーロック・ホームズなどはクリティカル威力アップ・スター集中と無敵・回避を持ち、両面において相性が良い。 自身がクリティカルアタッカーとして動くためにサポーターと組ませる場合は、Arts、クリティカル、NP、耐久面のサポートが出来るサーヴァントが良い。 耐久の定番ジャンヌ・ダルクの他、アーツクリティカルサポートの蘭陵王、女王メイヴ/セイバー、ジナコ=カリギリなど。 ターゲット集中できるため玉藻の前、アルトリア・キャスター、トーマス・エジソン、ハンス・クリスチャン・アンデルセンといった対ライダーに不利なキャスターも比較的生き延びさせやすい。 もしくは使い捨てる要領でヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのArts強化・スター大量獲得を利用する事もできる。 他には宝具を撃つ時にHPを低い状態で維持したい土方歳三、アン・ボニー&メアリー・リードなどの補佐、アンリマユの宝具発動に重ねて最大火力を狙ったり、アヴィケブロンに攻撃させてスキル3の発動タイミングを制御したり、味方の退場ペースを操作することでヘラクレスの殿運用を狙うといった使い方もできる。
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システムとか スラッシュバック ガード方向+S+HS TGを2%消費(1%でも可) 起き上がり直後10Fは使用不可能 入力後2F以内に攻撃を受けると成功 成功後は15F間、失敗後は30F間ガード不可(スラッシュバックのみ可) 成功時、地上ガード硬直2F、空中は4Fに GG上昇とケズリ無効 TGとテンションバランスの増加 ヒットバック軽減 30F間スラッシュバックの受付時間が4Fになる GGXXACミリア 攻略 GGXXACソル 攻略 GGXXAC医者 攻略 GGXXAC紗夢 攻略 古いのはここ↓ ギルティ 攻略
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┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:アサシン ┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:パリス 【レベル】:65 【アライメント】:混沌・善 ┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━┻━━━━━┓ 【筋】:30 【耐】:20 【敏】:40 【魔】:20 【運】:65 【宝】:50 ┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ _ _ ヘ i / ヽ i i / i / / / /- ヽ i i/ i i / i / / i ヽ _ i i i / i / /i i / i i / i _ _/_ / .i! i ./ } i ヽ i!  ̄ / ̄ > `ヽ i i i / / .\i /ー― ' i≧s、 /i / / / / ヘ .i // ,′/ヽミヽ i / / / / / / ..i} i i i .ヾイ / ヾ i / / イ /イ / / / i iヾ\_ヽ i / /イ /イニi / | ヽ .i\ i ,' イ /_ i `ヽ / | ヽ i イ /> Y≧i / // i U / 〃i!/ // i . i ヘ |i ヽ` / ´/|i / iヾi| `ヽ。 |i`イ ./ イ / / / ` ニニ≧s、 i! /. / / イ ニニニ/ ヽ ` ./ イ/´ ニニ./ ヽ  ̄ ./ ニ/ ヽ  ̄ ー― / ニi \ _,..- '' ニi \ _,,.-ニ\ ニi \ /ニニニニ\┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○気配遮断:C (種別:一般 タイミング:常時) 敵陣の勝率に「-15%」のペナルティを与える。 また、情報収集と魂喰い発見の成功率に「+15%」する。 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 ○神々の加護:A (種別:異能 タイミング:特殊) 聖杯戦争中に1度だけ、無条件で撤退が出来る。 また、「戦力の劣位×10%」の勝率補正を得る事ができる。 アフロディーテ達、トロイア側についた神々の加護。 アサシンは特に神々から目をかけられており、アサシンとそのマスターを安全な場所へ逃す。 幸運を呼び寄せる等、あらゆる形で限度こそあるが窮地の際にアサシンを助ける。 ○千里眼:B (種別:一般 タイミング:常時/セットアップ) 情報収集判定に常に「+30%」する。 また戦闘時、敵陣営の任意の能力に「-10」のペナルティを与える。 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。 ○吉兆の導き:C (種別:異能 タイミング:セットアップ) 「戦力の劣位」を得た時、比較ステータスに「+10」する。 災厄の種になると予言され、山に捨てられてもなお生き延びる幸運。 追いつめられてもアサシンが死ぬ事はそうない。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○『幕引き告げる、黙示録の煉獄(ボイポス・アポカリプス)』 ランク:A 種別:対人宝具 タイミング:クリンナップ 消費魔力:50 クリンナップに使用を宣言する。 この宝具を使うには自陣が「戦力の優位」を得ている必要がある。 任意の敵陣のキャラクターに「50+(このサーヴァントのレベル-敵陣営最大レベル)%」の判定を行い、 成功した場合、そのキャラクターを「脱落」させる。この効果は令呪1画で回避する事が出来る。 さらに、自陣の勝率に「+50%」する。 また、真名を看破し逸話に特徴的な弱点があるサーヴァントを対象の場合は 成功率と勝率補正に「+50%」する。 太陽神にして神々随一の弓の名手アポロンより学び取った必滅の一矢。 「相手の急所に矢が命中する結果を作り上げてから矢を放つ」という因果の逆転。 アサシンの宝具の一撃を凌ぐのは、純粋な回避力で狙いをつけられない以外にない。 一度矢が突き刺されば、相手の体内から煉獄の劫火がその者の生命力、魂すらも糧として燃え上がる。 不死不滅の英雄だろうと一度直撃を受ければ生き残る事は出来ない。 また、弱点が逸話に存在する英雄に対しては、その弱点も「射抜いた」という因果すら発生する。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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◇ ――――はじめまして! わたしは丈槍由紀……みんなからは「ゆき」って呼ばれてます。 皆さん、こんにちは。お昼じゃない人は、こんばんは。 今日は私達、私立巡ヶ丘学院高等学校学園生活部の一日を……ちょっとだけお見せしちゃおうと思います! ◇ 「いや~っ、ちこくちこく~~っ!!」 はい! これがわたし、ゆきです! ……てへへ、いきなり遅刻しちゃいそうになってますけど、そこは気にしないでください。 割といつものことなんです。学校は好きなのに、朝は起きられない……あるあるですよね、こういうの。 とにかく、今日もこうして慌ただしくわたしの一日は始まるわけなのです。 たたたたたっ。 全力疾走で廊下をダッシュしていると、向かい風が気持ちよくて残っている眠気も消えていきます。 お寝坊しちゃうのはいけないことって分かってるけど……てへ。でも、この感覚は嫌いじゃありません。 むしろ、好きです。 とはいっても、あくまで大事なのは目的地に辿り着くことです! みんなが待ってる部室に行って、りーさんのおいしいごはんを食べないといけません。 りーさんというのは――わたし達、学園生活部の部長さんです。 怒ると怖いですけど、普段はとっても優しくて面倒見のいいお姉さんなんですよ! 「~~~~っ、遅れてごめーーーん!!!」 がらがら! 勢いよく部室の扉を開けると、案の定その先には、部員のみんなが揃っていました。 テーブルの上にはおいしそうなカレーライスが湯気を立てています。 「あら、ゆきちゃん。おはよう。またお寝坊さん?」 「うう……起きれると思ったんだけどなあ……」 「まあ、タイミングとしちゃギリギリセーフってとこだなー。ちょうど今料理も出てきたとこだよ」 「ほんと!? よかったぁー。えへへ、今日のわたし何だかツイてる予感がするよ~」 「もう。ゆきちゃん、ちゃんと反省しなきゃだめっ」 「あうっ」 ぴんっ、とデコピンをされてしまいます。 この人がさっきも言った「りーさん」。 そしてそんなわたし達を見て、チャーミングな八重歯を見せて笑っている女の子は「くるみ」ちゃんです。 くるみちゃんはいつもシャベルを持ち歩いていて、力仕事はお任せあれ! ……って感じな頼れる女の子です。 「……さて。先輩も来たところですし、ごはんにしましょうか」 この子は「みーくん」! 学園生活部の中では最年少さんです。 わたしやくるみちゃんより大人っぽい子だけど、とってもかわいいんだよ! 「そうね。 それじゃあみんな、手を合わせて――――」 「「「「 いただきまーす!!!! 」」」」 わたし達の朝はこんな感じでした。 ――――じゃあ次はもうひとり。少し気弱だけどとっても優しい先生を紹介します! 「いや~~っ、今日わたし日直だった~~~~っ!!!」 だだーっ! ……って感じで、またわたしは廊下を走っています。 ついお腹いっぱいでゆったり気分になっちゃってましたけど、今日はわたしが日直なんでした。 「……あ」 と。そんな時、廊下の向こうに見慣れた顔を発見します。 紫のウェーブヘアーを白いリボンでまとめた、同じ生徒にも見えるような人。 わたしは教室へ向かう足を方向転換させて、その人のところへ走っていきます。 日直のお仕事……はもちろん大事だけど、きっと走れば間に合う……と、思っておきましょう。 「めぐねえーっ! おはよーっ!!」 「あら、ゆきちゃん。おはよう……って、佐倉先生と呼びなさいって言ってるでしょ」 この人は「めぐねえ」! 国語の先生をしてくれている大人さんです。 何を隠そうこの人、学園生活部の顧問でもあるのです! いつも優しくにこにこ笑顔で、でも叱る時は厳しく叱ってくれる、生徒想いのとってもいい先生なんですよ。 ただ、たまにみんなからいないもの扱いされてたりする、ちょっぴり不幸な人でもありますけど……。 さてと! これでわたし達、学園生活部のメンバーと顧問の先生は全員となります。 ――きーん、こーん、かーん、こーん。 そして大変! ついつい話し込んじゃって、始業のチャイムが残酷に鳴り響いてしまいました! めぐねえとお別れして、わたしは急いで教室に駆け込みます! 教科は確か英語。 この前も居眠りをしちゃって、次やったら補習と言いつけられてるとってもまずい教科です。 ドアの小窓から、こっそりこっそり中をのぞきます。 ……先生がお寝坊したとか、そういうラッキーがあるかな、と少し期待したのですが。 もう黒板にはむずかしい英文が書かれていて、どこからどう見ても授業が始まっちゃっていました。 「あい、えんじょいど、すたでぃんぐ……? うぃず、えぶりわん。 れっつ、すたでぃー……とげざー。 ばっといっと、どね……?? なんて読むんだろう…………」 うーん。やっぱり、英語はよくわかりません。 でも、授業をサボっちゃうのは学生の模範であるべき学園生活部に似つかわしくない行動です。 ……りーさんの受け売りなんですけど。それはともかく、やっぱり素直にごめんなさいして、授業を受けようと思います。 がらがら―― 「ごめんなさい! 遅刻しちゃいましたーっ!!」 …………………………。 …………………………――――。 ◆ All is in the darkness in the past.(全ては過去の暗闇の中) Please don`t throw me away.(お願いだから見捨てないで) Help me.(助けて) ◆ 夕日が、はるか向こうの空に沈んでいきます。 ふと、わたしはその「いつもどおり」に違和感を感じました。 「あれ……? 窓からの景色、こんなだったっけ…………」 海が見えます。 グラウンドの向こう側にある家や道の形が、どこかいつもと違う感じがします。 けれど、これは確かにいつもどおりのはずで――……はてな? とわたしは首をかしげてしまいました。 でも、まあいっか、とすぐにそれで納得しちゃいます。 だってわたしたちは学園生活部。学校で暮らしちゃう部活なんですから。 お外がいつもと違うのは少し気になるけど、不思議だなー、くらいのことでしかありません。 そんなことより! 最後はみなさんに、わたしだけの秘密を教えてあげちゃおうと思います! えへへ、部員のみんなにもまだ教えてないんだよ。 みんなで飼ってる太郎丸にも、クラスのみんなにも、めぐねえにも教えてないんだから! 「――――参られたか。ユキ殿」 夕焼けでまっかに染まる教室の中に、演劇の黒子さんみたいな、真っ黒くろすけさんがいます。 顔にはこわ~いガイコツのお面をつけていて、きっと誰が見てもお化けにしか見えないでしょう。 でも、わたしは違います。わたしとこの人は……えっと、しゅじゅう、の関係で結ばれた、パートナー同士なんです! ……もちろん、別に「そういう」意味ではありませんよ!? 「アサシンさん、こんばんはー! 今日はどうだったの?」 「以前不覚を取ったセイバーを、我が宝具にて屠り去った。 優れた英霊であったことに間違いはないが、暗殺者の執念を聊か侮っていたようだな」 「ほえー……そうなんだ。お疲れ様……」 この人は「アサシン」さん。 あまりたくさんおしゃべりする人ではないんですけど、なんだか格好いいおじさんです。 でも、アサシンさんの言っていることは難しくてたまによくわかりません。 けど、今日は前にケガをさせた人をすぱーん! とやっつけてきたみたいですね。 弱い者いじめは学園生活部としても見逃すわけにはいきませんが、これならおあいこです。 「これより私は、再び闇に潜る。ユキ殿はこの廃校に篭っておられよ」 ――――――――――――――――――――――――――――廃。  ̄ ̄ ̄ ̄ ――――――、―――――― ―――■■――――■――――――― ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■―――――、■■■■■――――■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。 『――この学校に篭っておられよ。 敵の襲来があれば令呪を使われれば飛んで駆けつけるが……そうならないに越したことはない』 「はーい! アサシンさんも、うーんと、……そうだ、聖杯戦争! 聖杯戦争、頑張ってきてねーっ!」 聖杯戦争。 アサシンさんは、そんななんだか物騒な名前のイベントに参加しているそうなんです。 なんでも二人一組でなければ出られないイベントらしくて、彼のパートナーにわたしが選ばれたんだとか。 こういうことを言っちゃうとアサシンさんを不安にしてしまうかもしれませんけど、正直、ちんぷんかんぷんです。 でも、なんだか危ないこともあるイベントらしいので……出来れば、早く終わってほしいなあ……。 アサシンさんはわたしの大事なパートナー……「サーヴァント」なんですから。 怪我したり辛い目に遭ってるのを見ると、わたしも悲しいです。 ふと気が付くと、アサシンさんはどこかへ行ってしまっていました。 あの人はいつもこうなんです。いついなくなったのか、いつやって来たのか、はっきりその瞬間を見たことはありません。 せっかくなのでいつか見てやろうと思ってるんですけど……やっぱり難しいですね。 ――あ、大変。そろそろお夕飯の時間。 それではみなさん、今日は長々お付き合いいただき、ありがとうございました! これからもわたし達、学園生活部のことを――――よろしくお願いしまーす! ◆ 「痛ましい娘だ」 アサシンのサーヴァント――――ハサン・サッバーハは、自分のマスターが滞在する校舎を振り返り呟いた。 人が立ち入らなくなってずいぶん経つのか窓ガラスは割れ、壁も所々が剥げ落ちて蔓が這っている。 過去にはグラウンドだったろう場所も、今や腰の丈ほどの藪と化している。 廃校。誰がどこからどう見てもそうとしか形容出来ないだろう荒れ果てた建物が、幽けく夕暮れ時に聳えていた。 「過去に何があったのか知らんが、完全に壊れている。聖杯も酷な選別をするものだ」 暗殺者は見てきた。 召喚されて間もなく、彼女に「学園生活部」の面々の紹介も受けた。 もっとも――――彼には、彼女以外の人間が見えた試しなど一度たりとてなかったが。 「くるみ」は、体育倉庫から引っ張り出してきた錆びついたシャベル。 「りーさん」は、屋上にあったプランターの痕。 「みーくん」は、二年生の教室。 「太郎丸」は、何の生物かも分からない小さな白骨。 「めぐねえ」は、おそらく聖杯戦争の中で死亡したのであろう、ミイラ化した女性だった。 遅刻を詫びながら騒がしく入っていった教室には、当然授業をする先生もそれを聞く生徒もいない。 ガラスの割れた窓を開け閉めして風を調節し、彼が調達した食糧を都合よく解釈して食べている。 それが、アサシンの目から見た丈槍由紀という少女の真実。 彼女は現実を認識できないまま、しかし彼女にとってはれっきとした真実である空想の中を生きている。 「だが、たとえ夢に酔う童女であれども、契約を結んだ主であることには変わりない。 よかろう。ユキ殿はただ夢を見続けていればよい。 私は変わらず勝利のみを持ち帰り続ける――――そして、最後には聖杯を持ち帰ろう」 忠節という言葉とは最も縁遠いであろう立場にある彼だったが、彼は契約を重んじる質だ。 たとえ相手が夢と現実の境すら曖昧な壊れた少女であれ、契約がそこにあるなら死守しよう。 それに。 永遠の平穏を夢見る彼女のもとに、永遠の命を夢見る自分が呼ばれたのは、ある種当然の話であるのだから。 【クラス】 アサシン 【真名】 ハサン・サッバーハ@Fate/stay night 【パラメーター】 筋力:C 耐久:C 敏捷:A 魔力:C 幸運:E 宝具:C 【属性】 秩序・悪 【クラススキル】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 投擲(短刀) :B 短刀を弾丸として放つ能力。 風除けの加護:A 中東に伝わる台風避けの呪い。 自己改造:C 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。 このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。 【宝具】 『妄想心音(ザバーニーヤ)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:3~9 最大捕捉:1人 普段は長い布に包まれているシャイターンの右腕。使用時には腕を伸ばし、赤い異形の腕を開放する。 対象に触れることで、エーテル塊による心臓の二重存在(コピー)を作り出す。 この鏡面存在を握りつぶすことによって対象本人の心臓を破壊し、呪殺を成立させる。 如何に硬い鎧で身を護ろうとも心臓を掴み上げることができるが、幸運や魔力で対抗可能。 作中の描写から接触していないと鏡面存在を作れないようだが、腕の長さがその弱点を補っている。 人を罰するモノ故、言峰綺礼のように既に人のモノではない心臓は呪えず、また心臓限定であるがゆえに既に心臓がないものや心臓を潰されても活動可能な相手には効果や必殺性や即死性が薄い。 【weapon】 黒塗りの短刀「ダーク」 【人物背景】 イスラム教の伝承に残る「暗殺教団」の教主、「山の老翁」。 この名は個人のものではなく、教団の教主に代々襲名されてきたもの。複数いる「ハサン・サッバーハ」を継承した暗殺者の内の1人が彼であり、暗殺者という出自から「反英雄」に分類される。 通称「真アサシン」。何かと不遇な人。 【サーヴァントとしての願い】 失われた自らの顔を取り戻す。 【基本戦術、方針、運用法】 宝具の効果も相俟って即死性能の高いアサシン。 ただしマスターのゆきは問題だらけなので、そこを突かれると厳しい。 序盤に良い同盟相手を見つけられるかどうかがターニングポイントかもしれない。 【マスター】 丈槍由紀@がっこうぐらし! 【マスターとしての願い】 そもそも、聖杯戦争についてを朧気にしか理解していない 【weapon】 なし 【能力・技能】 なし 【人物背景】 天真爛漫な少女で、学園生活部のムードメーカー。 元々子供っぽい性格であったが、ゾンビ騒動を機に幼児退行した後、慈の死をきっかけに現状を認識できなくなったかのような言動をとるようになる。 彼女がこの聖杯戦争で見ている「夢」は以下の通り。 ・鎌倉の廃校を巡ヶ丘学院高校と誤認している ・学園生活部の面々やクラスメイト、教員たちなどを「存在している」ものとして見ている ・聖杯戦争については、アサシンの参加しているちょっと危険なイベント程度の認識。 ・殺人などのキーワードについては、無意識的に理解を拒んでいる。 食事は基本的にアサシンが即座に食べられるものを調達。 それを都合よく解釈し、空想の友人たちと食べている。 【方針】 みんなで楽しく、学園生活! BACK NEXT -006 闇の仮面 投下順 -004 衛宮士郎&アサシン 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT DATE LOST 丈槍由紀 000 封神演義 アサシン(ハサン・サッバーハ)
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13-1 主なき部屋を守っている 13-2 そして、罠 13-3 ここは朽ちてなお牢獄 13-4 ウロのように深く濃く 13-5 誰も知らない、混沌か… 13-6 ただの罪人を見つめじゃなかったよな? 13-7 慈しむように両の手で 13-8 最後の夜を思い起こし、祈った 13-9 そんな骨董品みたいなの 13-10 暗闇に、鋭い眼光が光った 13-1 主なき部屋を守っている スタミナ 11 消費C 0 難易度 31 バトル数 5 1 0 19 0 0 0 0 0 ドリラサウルス1 ジェイラー1スーディック改3 スーディック改5ドリラサウルス1 アサシンマニア1ドリラサウルス2 ジェイラー2スーディック改4 13-2 そして、罠 スタミナ 11 消費C 0 難易度 31 バトル数 5 0 0 15 0 0 3 0 0 ダメージ床あり グレイローズ2 グレイローズ1スーディック改2 スーディック改2フリーズサウルス1 グレイローズ1スーディック改3 グレイローズ1フリーズサウルス2 13-3 ここは朽ちてなお牢獄 スタミナ 11 消費C 0 難易度 31 バトル数 5 0 0 30 0 0 0 0 0 スーディック改7 スーディック改4ドリラサウルス2 グレイローズ3 スーディック改8 グレイローズ4ドリラサウルス2 13-4 ウロのように深く濃く スタミナ 11 消費C 0 難易度 31 バトル数 4 2 0 9 0 0 8 0 0 キュロペス1 ジェイラー1キュロペス2 アサシンマニア2キュロペス1 キュロペス4 13-5 誰も知らない、混沌か… スタミナ 11 消費C 0 難易度 31 バトル数 3 0 0 7 0 0 7 0 0 ガードアイ1 ガードアイ1キュロペス2 ガードアイ3 ※転載防止のため記載データには誤差が含まれる場合がございます 13-6 ただの罪人を見つめじゃなかったよな? スタミナ 11 消費C 0 難易度 32 バトル数 4 0 0 23 0 0 6 0 0 ダメージ床あり キュロペス2グレイローズ1 グレイローズ2スーディック改3 キュロペス2グレイローズ1スーディック改2 キュロペス2グレイローズ8 13-7 慈しむように両の手で スタミナ 11 消費C 0 難易度 32 バトル数 5 1 0 5 6 0 2 0 0 へヴィーフット1 アサシンマニア1ジェイラー1へヴィーフット1 フリーズサウルス1へヴィーフット1 ジェイラー2 ガードアイ1へヴィーフット3 13-8 最後の夜を思い起こし、祈った スタミナ 11 消費C 0 難易度 32 バトル数 4 0 0 33 0 0 0 0 0 スーディック改x6 スーディック改x12 スーディック改x8 ボス ジェミゾネスx1 スーディック改x6 13-8ボス攻略 13-9 そんな骨董品みたいなの スタミナ 11 消費C 0 難易度 32 バトル数 4 0 0 11 3 0 8 0 0 ダメージ床あり キュロペス4 ドリラサウルス1へヴィーフット1 キュロペス2ジェイラー1 キュロペス2ジェイラー1へヴィーフット2 13-10 暗闇に、鋭い眼光が光った スタミナ 11 消費C 0 難易度 32 バトル数 3 1 0 10 3 0 1 0 0 グレイローズ2フリーズサウルス1 スーディック改4へヴィーフット1 ボス ペペロペ1グレイローズ3へヴィーフット2 ※転載防止のため記載データには誤差が含まれる場合がございます
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ストーリー攻略まとめ ※プラチナでの追加要素も含め攻略中 チャート製作アズールムーン様 項目 レポート 1 シンオウ地方マップ 2 ストーリー攻略文1(最初~マサゴタウン~クロガネタウンまで)プラチナストーリーも攻略完了 3 ストーリー攻略文2(クロガネタウン~コトブキシティ~発電所~ハクタイの森~ハクタイシティ)プラチナストーリーも攻略完了 4 ストーリー攻略文3(206番道路~207番道路~ヨスガシティ~ロストタワー~ズイタウン)プラチナストーリーも攻略完了 5 ストーリー攻略文4(トバリシティ~ノモセシティ~210番道路開通)プラチナストーリーも攻略完了 6 ストーリー攻略文5(210番道路~カンナギシティ~ヨスガシティ)プラチナストーリーも攻略完了 7 ストーリー攻略文6(ヨスガジム~ミオシティ~リッシ湖~キッサキシティ)プラチナストーリーも攻略完了 8 ストーリー攻略文7(トバリシティ~ギンガ団アジト~テンガン山~222番道路~ナギサシティへ)プラチナストーリーも攻略完了 9 ストーリー攻略文8(ナギサシティ~222番道路~チャンピオンロード~ポケモンリーグ~四天王~エンディング)プラチナストーリーも攻略完了 10 クリア後~ファイトエリア~NEW
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【豚兄貴自演失敗の復習】 717 :Trader@Live!:2009/03/18(水) 23 53 34 ID o2+QeoZG 713 ファンダメンタルが絡むスイングトレードはさすがの兄貴でも勝率100%とはいかないだろ。 スキャルピングなら兄貴の教え通りやればおれでも勝率8割超えるよ。 726 :Trader@Live!:2009/03/19(木) 00 00 38 ID o2+QeoZG 717 あなたもですか! わたしも今日だけで勝率90% 利益は500万いきそうです! 728 :Trader@Live!:2009/03/19(木) 00 01 36 ID DKoT9s4F 726 おいwww IDwww 733 :Trader@Live!:2009/03/19(木) 00 03 58 ID OAsb0qNY 0:00丁度にID変わると思ってたのかな > 兄貴w
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1944.html
【CLASS】アサシン 【マスター】空気王 【真名】笑点のピンク 【性別】男 【身長】 【体重】 【属性】 【ステータス】筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 【能力】 【保有S】 【宝具】 【特記事項】 空気脱却のために行動しているらしいが、 いまさらこいつを空気だっていう人はいないだろうな。 かがみしかり、原作から激しくキャラ崩壊しているお方
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「あぇっ……――」 鮮血の匂いと、それが飛散する音とが、路地裏で噴射された。 一人の男の首筋の血管が、鋭い刃に引きちぎられるように切断される。 不意を突くように背後から襲われたその男に、一片たりとも恐怖はなく、残ったのは即死を免れた数十秒の後悔だった。 彼が殺された理由はただ一つ。 聖杯戦争のマスターだったからだ。 その男が、この聖杯戦争にいかなるスタンスで参戦したのかはわからない。 しかし、聖杯戦争に招かれた時点で、過半数は幸せな未来を勝ち取る事は出来ない運命に巻き込まれるのである。 この男の未来はここで途絶えた。 命が燃え尽きる時にまで何かを望むような男ではなかったのだろう――痛みの中でもどこか安らかに眠りに堕ちようとしていた。 その男は、その生涯を終え、死人となる。 「まず一人」 気配を殺して、男の背後に現れ、その男の首筋を切り裂いたのは、『暗殺者』のサーヴァントであった。 そのクラス特性を最大限利用した戦法であると言えよう。 青いメッシュの入った長い茶髪と、のっぺりした中年間近の顔立ちが、そのアサシンの特徴だった。 その年齢不相応な外見と黒いレザージャケットは、確かに街中を歩けばそれなりに目立つだろうが、サーヴァントとしては取り立てて個性に満ちた外見でもない。 元々、日本人だったので、平然と東京の街を歩いても、大人しくしていれば、多少個性的に見られても、そこまで注目を浴びる方でもないのだろう。 確かに、目立つといっても、都内で一日中電車に乗っていれば、二、三人は見かける変人ほどではない。 「フンッ」 彼の本当の名は、大道克己。 知る人ぞ知る、テロリスト集団のリーダーであった。 日本の地方都市を狙い、タワーを占拠した逸話が最も有名な活躍であり、それ以外では傭兵としての活躍が世界的であった。 一般人にこそ知られておらずとも、その世界の重鎮・要人ならば確実に知っている類の人間だ。雇う側としても、狙われる側としても……。 かつて占拠したのは、東京スカイツリーほどの規模の物ではなかったが、それでもその都市のシンボルとしては有名なタワーであった事や、国内でも注目を浴びる都市であった事もあり、その知名度は上がった方だろう。 その目的も又、ある種、特殊な思想に基づいた物であり、常人には理解し難く、故に人々の理想の中でカタチを歪められる事もなかった。 これは後述しておこう。 「――これでいいな? マスター」 アサシンは、無抵抗な人間を後ろから襲う事にも、躊躇は一切しなかった。 先ほどの男が、いかに無力で無意識であろうとも、命を刈り取る事に何の躊躇も持たない。 人間と同程度の気配にまで押し込めた、『気配遮断』のスキルは、こうして有効活用しなければ意味がないわけだ。 そこに微かな感情でも閉じこもっていれば、どれほど気配を消す事が出来ても人を殺すのには向いていない。 本当に暗殺に必要なのは、ナイフを捻る事が出来る腕と、躊躇と罪悪感のない精神だけだ。 しかし、前者は鍛えられても、後者は普通の人間に生まれれば備えるのは難しい部分でもある。 その点において、アサシンの境遇は、まさにその素養を培うに十分だった。 ――そう。 このサーヴァントには、感情が無かった。 肉体が強化され、感情が消えた“死人の兵士”――“NECRO OVER”、という在り方をした彼には、罪悪感など生まれる余地も無いのである。 一度死んだ時、彼からは全ての感情が希薄化し、やがて、完全に消失した。 そして、彼にとって、英霊であった以前の“生前”など何の意味もない。 便宜上の“生前”には、彼は既に“死人”だったのだから。 今も、生前も、何ひとつ、考える事は違わなかった。 同じように他者を殺し、己の目的を達成しようとする姿であり続ける――それが大道克己だった。 「ええ。上出来よ」 ふと、アサシンのマスターが、口を開いた。 彼女は、この真夜中に、日傘を差したまま、男の死体を見下ろしていた。 その瞳には、この哀れな死者への侮蔑が織り交ぜられていた。 それは、先ほどまで、この男と交わしていた瞳だった。 だから、この“死体”が生きていた時、最後に見たのは、まさしく、彼女の豹変した、歪んだ笑みだった筈である。 「……マヌケなオトコ。この程度の色仕掛けに屈するなんて」 そもそも、何故この男がこんな路地裏にやって来たのかといえば、それは、このマスター――≪美柳ちなみ≫の、名のとおりの美貌に魅かれての事であった。 少し声をかけてみれば、あっさりと人を寄せてしまう……それが彼女だった。 こうして真夜中に道を歩いていても、彼女の周りは外灯が照らすように輝いてしまうほど――彼女は美しかった。 自ずと彼女の周囲には蝶が飛び交い、独特の和やかな雰囲気は他者を安心させる。 その内面に孕んだどす黒い感情など、微塵も表に醸し出されなかった。 男性ならば、彼女に注目せざるを得ない容姿であろう。 下手をすれば、アサシン以上に、気配が全く遮断できていない――というのに、他者を油断させ、他人を容易に暗殺できるのが『美女』という生物だ。 綺麗な花には棘がある、という言葉があるが、ちなみの持つ棘の数は半端な物ではない。 ここにいるアサシンもまた、彼女にとってはそのいくつもの棘の一つに過ぎないのだろう。 「……でも、お礼だけは言っておくわ。ありがとう……ステキだったわ、あなたの“最期”」 日傘を傾けたまま、男の死体に微笑みかける。 下手をすれば――この男が根っからの馬鹿男だったのなら、この一つの笑みで彼女を赦してしまうかもしれなかった。 あまりにも柔和で、美しい微笑みを前に、自分が死んだという事実さえどうでもよくなる――。 しかし、その言葉には、「死んでくれてありがとう」という意味合いを含んでいた。 彼女は、自分の為に一人の人間を殺してもその程度にしか思っていないか――もしくは、何とも思っていない。 この世に必要なのは、自分だけ。 ……それが、美柳ちなみという女だった。 只の人間でありながら、ここまで人間らしい感情を消せるのもまた、人の業という物であろう。 まともな育ち方をすればこうはならなかったのだが、彼女は母に捨てられ、父にも愛されず、結果として、愛する事を知らないまま犯罪者となった。 その心を癒す者は、自分の為に他者を道具として扱う事のみだ。 「いつも、こうね。みんな、ちょっとした演技に、簡単に騙される。それとも、アタシの顔ってそんなに綺麗なのかしら」 「生きている人間には、余計な欲が付きまとう。本当に生を楽しむには、ジャマな欲がな」 「……だから、アナタは、この街の全てを“死人に変える”おつもりなのかしら?」 ちなみの口調が、淑やかな令嬢のようになっているのは、皮肉のつもりのようだったが、アサシンは意に介さない。 それは、別段、アサシンがちなみに酔っているという訳ではない。――彼には、感情など無いのだから。 だから、そう問われて、アサシンは全く表情を変える事なく、答えた。 「……いや。他人の欲なんざどうでも良い」 「では、何故?」 「――それが、俺の死んでからの唯一の楽しみだからだ。 “死んでいながらこの世を彷徨う”……そんな寂しい人間たちで街が溢れていくのが見たいんだ。 ……そう思わないか? なあ、“姉貴”」 アサシンは、マスターの事を、どこか皮肉っぽく「姉貴」と呼んだ。 ちなみは、その呼び方に眉を顰めた。 それというのも、ちなみ自身が、既に、アサシンたち英霊と同じく、“死人”であり、その状況を好ましく思っていなかったが故だろう。 魔術師として呼ばれたちなみであったが、本来、彼女は何年か前に殺人などの罪で死刑を執行された怨霊である。 それ故、本来ならば、その立場は英霊の側でもおかしくない訳だが、サーヴァントに匹敵する卓越した能力や逸話は持たなかった。 結果、聖杯に肉体を与えられた彼女の役割は、サーヴァントではなくマスターだったのである。 そんな“死人”仲間であるちなみを、アサシンは姉と呼んだのだ。 「……アタシを下品に呼ぶのは、やめてもらえるかしら?」 「ハッ。流石は、お嬢様って奴だな。それなら、“姉さま”とでも呼べばいいのか」 「冗談でしょ?」 「ああ。冗談だ」 そして、ちなみとアサシンは、同じ“死人”でありながら、目的は正反対だ。 サーヴァントとマスターの関係は時に、恐ろしい程に噛み合わず、主従というにはあまりにもばらけた目的のまま協力する羽目になる事がある。 ちなみは、現世に還る事を望み、アサシンは、“ある街の人間をすべての人間を死人に変える”事を望んだのだ。――それは、“生前”もアサシンの目的として在った思想だった。 いわば、生の側に執着するか、死の側に執着するかの点において、二人は相いれなかったのである。 だが、一度こうして結ばれたからには、我儘は言えない。 与えられたカードでゲームをするしかない事は、お互い理解している。 たとえ噛み合わなくても、それぞれの聖杯に託す望みの為に戦わねばならない。 いずれにせよ、アサシンが死人だらけにする街など、ちなみには何の関係もないので、聖杯を得てからお互いの願いが叶っても、困る事はない。 行うべきは、協力し合う(あるいは、利用し合う)事で、他の主従を撃退する事――のみ。 あとは、互いの思想を、極力忘れながら、機械的に、他と殺し合うだけだ。 これがなかなか難しいわけだが。 「……まっ、俺にはこの身体を維持する為のマスターが必要だ。 親愛を込めた名前で呼びたくなっても、仕方があるまい」 「親愛など、無い癖に」 「違いねえな。……ああ、死人に『愛』なんて無い」 冗談を言うアサシンは、常に表情を変えなかった。 どこまでも乾いた男だった。 口が利けることを試すように、ただそれだけの為に冗談や皮肉を言うのである。 ちなみ以外の人間が見たら不気味に思うだろうが、ちなみは彼を不気味には思わなかった。 「――アサシン。アンタは、生きている人間にも、必ず愛があると思ってるの?」 「……少なくとも、あんたは違ったらしいな」 「命ある者は、自分の為だけに戦えば良い……。それが、当然の事でしょう? 愛なんていうモノを信じるのは、お人好しのガキと、老い先短いオジサマやオバサマだけ……」 「ハッ! 珍しく気が合うな、マスター」 ちなみは、アサシンの方に少し目をやった。 そこにあるのは、相変わらず乾いたアサシンの瞳だけだ。 一点、気が合ったが、しかし、それでも尚、ちなみにはアサシンと分かり合える予感は無かった。 少なくとも、ちなみは“感情”が欠如している訳ではないのだ。 ただ、“愛”が無いというだけ。 ちなみの胸中には、ある人物たちへの強い憎しみが生々しく残り続けている。 両者には、根本的な差異があった。 「さあ、くだらない話をするより、そろそろ行きましょう。 このオトコの相棒の死に損ないが、消えるより前に……ここを立ち去らないと」 「フンッ。わかってる」 アサシンは、どこか不服そうだった。 無理もない。戦争屋だった彼は、闘争や殺戮そのものを楽しんでいる。 どうせならば、死に損ないであっても、この男のサーヴァントと最後に一戦交えたいと思っていただろう。 しかし、マスターの方針としては、「極力正面から戦わない」を提唱していた。 これは、アサシンの特性から考えても至極当然の事であるが、彼の性格が過度に好戦的だった。 もしかすれば、『狂戦士』としての特性も充分に存在したのかもしれない。 何にせよ、共に聖杯を目指す以上はそこに合理化も必要となる。 (アサシン……アンタに好き勝手させるつもりはないわ。 アタシには、まだやる事があるの……。それまで、絶対に消えるワケにはいかない……) ちなみは、現世での再臨を、聖杯に託す事にしていた。 かつてちなみをこの世から完全に消し去った成歩堂龍一や綾里真宵を殺し、綾里千尋のプライドを打ち負かす――その為に。 そして、その先は、また、己の欲望だけを果たす為に生きていく……ただ、それだけの為に。 (よく首を洗って待っている事ね、“リュウちゃん”……それに、“オバサマ”……) 【CLASS】 アサシン 【真名】 大道克己@仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 【パラメーター】 通常時 筋力D 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具A 変身時 筋力B 耐久A+ 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具A ※気配上昇 最強形態 筋力A 耐久A 敏捷A 魔力A 幸運A 宝具A ※使用可能時間は数分間のみで、一度でも使用すると確実に東京全土に気配が伝わる 【属性】 中立・悪 【クラススキル】 気配遮断:C 自身の気配を消す能力。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 屍人の兵士:A ネクロオーバーとして、『生前』に『屍人』であった者が持つスキル。 このスキルによって身体能力が常人の数倍に達し、彼の能力をサーヴァントの域まで引き上げている。 心眼(偽):B 直感・第六感による危険回避。 虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。 視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。 【宝具】 『失われし“永遠”の記憶(エターナル)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1~100 ロストドライバー、T2エターナルメモリの二つの人工遺物を用いて変身する『死神』の仮面ライダーの姿。 この白貌の死神へと変身する事で、アサシンは、三騎士(セイバー、アーチャー、ランサー)に匹敵、もしくは、それ以上の戦闘能力を一時的に獲得できる。 変身時は、両腕に青い炎を、背には黒い『エターナルローブ』を纏い、武器として短刀『エターナルエッジ』を構え、『26本のT2ガイアメモリ』で自在な攻撃を可能とする。 エターナルローブは、あらゆる熱・冷気・電気・打撃を無効化する能力や、Aランクレベルの「対魔力」のスキルを一時的にアサシンに付随させ、彼の守りを鉄壁に変える。 エターナルエッジは、敵を斬り裂くだけでなく、任意のT2ガイアメモリの力を幾つもの異能力へと変えて自らの身体を強化する役割を持つ。 T2エターナルメモリを含めた26本のT2ガイアメモリは、適時召喚して使用する事が出来、25種類の能力を死神に与え、特殊攻撃を放つ事を可能とする。 また、26本全てを同時召喚して使用する事で数分間だけ、パラメーターがオールAランクの『最強形態』へと変身する事もできる(使用中はエターナルローブを失う)。 上記のように、『失われし永遠の記憶(エターナル)』は強力な宝具であるが、発動中は、「攻撃態勢」とみなされ、「気配遮断」のスキルが一時的に無効となる。 変身時の武具も使用頻度が高まるほど感知されやすくなる為、無暗に使いすぎれば確実に他のサーヴァントに気配を感知されるだろう。 特に、最強形態へと変身した際には、東京全土に確実にアサシンの気配が伝わってしまい、他のサーヴァントに狙われやすくなる事は間違いない。 【weapon】 『ロストドライバー』 『T2エターナルメモリ』 『無銘・ナイフ』 【人物背景】 テロリスト集団『NEVER』の隊長。 かつては心優しい少年であったが、交通事故で死亡した後、NEVERとしての蘇生技術で、蘇生。 感情を失い、代わりに兵士としての異常な戦闘能力を獲得している。 風都の人間を全て死者へと変える事を目論み、仮面ライダーエターナルとして街を泣かせた。 【サーヴァントとしての願い】 東京全土の人間を全て、『死人』へと変える。 聖杯に託す願いは、『風都の解放』――即ち、『風都の人間を全て、屍人の兵士へと変える』事。 【マスター】 美柳ちなみ@逆転裁判3 【マスターとしての願い】 自らの命の蘇生。 綾里千尋、成歩堂龍一、綾里真宵への復讐の遂行。 【Wepon】 『日傘』 【能力・技能】 代々霊力を持つ霊媒師の家系『綾里家』の分家筋で、彼女自身は霊力の才をほとんど持たないものの、それらに対する理解が一定数存在する。 殺人鬼としては、男を魅了する美貌や雰囲気、他人を同情させる交渉術などを用い、他者を利用して殺した。 【人物背景】 死刑執行済の美女。 誰にも真から愛される事も、愛する事もないまま歪んだ殺人鬼。 他者を自分の利益やプライドの為に蹴落とし、自らの罪を明るみにしようとした者は容赦なく殺害する。 既に死人であるものの、聖杯によって肉体が与えられ、成歩堂龍一や綾里姉妹への復讐の好機を得る。 【方針】 聖杯の入手。 候補作投下順 Back 逢魔時の空 Next 衛宮切嗣&アイテム